伊江島沖・第三八丸 八巻勇 船長

八巻勇 第三八丸 船長

伊江村・伊江港

　私が伊江島に来たのは、沖縄の本土復帰の年です。私は東京の生まれですが、観光で沖縄に一人でやって来ました。観光パスに乗って本部に行きました。すると、何となく目の前の伊江島に行きたくなり、船に乗ったのです。伊江島で民宿に泊まり居心地が良いので、ダイビングを始めました。魚がいっぱいいるし、楽しく魚も沢山、揺れるので、持ち帰って民宿に上げて喜んで貰っていました。

　そのうち漁師の方と親しくなり釣りを始めました。遊漁船を始めて20年になります。

　伊江島の海は、魚が濃いです。グルクンを始め、タマン、アーラミーバイ、ガーラ、サーラ、ウキムルー等かよく釣れます。ウキムルーは20～30キロクラス。アーラミーバイは30～40キロです。伊江島沖で釣れたアーラミーバイは、120キロが記録です。これは漁師が釣り上げたモノですか、とにかく大物が多いですよ。大物釣りのエサはムロアジで泳がせ釣りです。私は、かかり釣り、流し釣り、パヤオ釣り、テンヤ釣り、ジギング等何でもこなしています。

　釣りエリアは主に、伊江島の西のソネです。水深は15メートル～深いのは200メートル。ムロアジは浅い所に集まりますので、何年経ってもポイントは変わりません。

　私が、もっとも楽しんで釣っているのがシルイチャーです。食べて旨い、私はイ力エギを自分で製作しています。伊江島には、昔から伊江島イチャイユというエギかあります。私はそれに似た感じで造っています。釣り具店からも注文があります。私のエギは水中での動きに特徴があり、ウキジンを調整、ボディーをかすかに曲げる。それによってエギは水中でゆらゆら泳いで、シルイチャーが食いつくわけです。

　そのイカ釣りですが、船から引きづります。船の速度は3～5ノットくらいです。私は仕掛けを5～6本出します。シーズンは11月～5月。月夜の晩がいいですね。つぎつぎヒットするので実に楽しいです。

　ルアー用のエギも造っています。ヘッドは夜光貝、黒チョウガイ、白チョウガイを使用しています。これにもマグロやサーラ等が釣れます。ちょっと、面白い話しですが、グルクンを水槽に入れて、水槽の側にアカジンを近づけると、グルクンは色が赤くなります。ですから、船の水槽にグルクンを入れて置いた時、赤くなった場合は水槽の下には、アカジンや大物がいるという事です。