ヨナバルマジク

ヨナバルマジク

科: タイ科
和名: たいわんだい
英名: Porgy
ヨナバルマジク

ヨナバルマジク

 いつみても、美しさに感激する魚である。沖縄の海には、カラフルな魚が多いが、ヨナバルマジクは姿、形とも魚の王者。あのマダイに劣らない、美しさと貫禄を兼ね備える。正真正銘のタイ科で、食味もいい。

 ヨナバルマジクは、姿、引き、食味と三拍子揃っている。釣り人羨望の的。そのきれいさは、本土のマダイに優るとも劣らない。釣りあげると、その美しさにうっとりさせられる。体色は赤色に近いが、マダイよりずっと淡く、むしろ白っぽい。頭の前の輪郭は絶壁のように垂直で、背ビレのトゲの数本は非常に長い。与那原に面した中城湾に多いことから、ヨナバルマジクと呼ばれているようだ。

 マジクは方言でタイのことを呼ぶので、ヨナバルマジクはタイ科の魚。生息場所は、内湾の砂泥地。とくに 海底の藻の茂った場所に多い。小さなエビ、力二を捕食する。シーズンは10月~3月。とくに冬場は浅場にや ってくるので釣りやすいし数もあがる。夏場でも水深60~80似ラインを狙えば釣れる。

釣り方

 ヨナバルマジクは、綺麗な魚で、姿よし、食べてよし、引きよしと揃っている。マジク釣りの釣行の際は、前日から胸がトキメク。沖 縄には、釣りの対象となる魚は、約三百種類いるといわれているが、その中で、ヨナバルマジクは、すべての面で王者といえる。

本土の魚の王者はマダイだが、沖縄のマジクは、マダイに劣らず綺麗だ。海面に浮上してきた時、ピンク色で輝いて、その艶やかさに、表現のしようがない。一枚でも釣り上げたら、手か震える程だ。そのヨナバルマジクだが、秋~冬にかけてシーズン。もちろん夏場でも釣れるが、水深の深い場所に落ちて、釣れる数も少ない。

ヨナバルマジクといえば、中城湾と言われる程、ポイントの知名度は高い。しかも数も釣れる。本格的なシーズンになると、うるま市勝 連沖の地先の、水深10メートルの場所でも釣れる。有望のポイントは、津堅島の西側沖があげられる。ベテラン船長は、その場所にアンカーを入れて、じっくり狙う。マジクの回遊場所にもなっているようだ。

伊計島の西側沖も好ポイント。40~50センチの良型がゲットできる。

金武湾沖でも平均して釣れている。型もよい。数も釣れる。未知の釣り場として、嘉手納町沖、名護湾あたりも有望。マジクは海底が砂 泥底であれば、生息している。

 釣り方は、かかり釣り。船は船長がポイントに止める。そこへ仕掛けを下ろす。水深は20~30メートル。仕掛けはテンビン使用。そのテンピンに、コマセカゴをセットする。

竿は、マダイ竿のような軟調子のもの。竿が柔らかいと、マジクの食い込みがよい。リールは両軸受けの小型。ただし性能の良いものでドラグ調整がきちんときくもの。

マジクは大きな群れで回遊してはいない。2~3匹程度。従って、釣る時は忍耐が要求される。1、2時間釣れないからと諦めてはいけない。じっと我慢して待つ。その間仕掛けを上下にしゃくる。アタリは始め、竿先がかすかに動き次の瞬間、強く引き込むので竿をしゃくってフックアップさせる。また、コマセは断続的にまく。

道具・仕掛け

 サオは先調子、あるいは胴調子、長さ2メートル前後。マジクは、ハリにかかっても根にはいることはない。あばれたら軟調子のサオで引きを楽しみながら取り込めばよい。

 チヌザオのような極細を使う人もいる。長さも3メートルくらいまでなら使用可能。リールは、小型両軸受け、あるいはスピニングの中型。

両軸受け型リールは、ミチイトにくせがつかないので無難。ただ、取り扱いには練習が必要。

ミチイトはナイロン3~6号くらいで、良質なものを選ぶ。長さは百メートル巻く。

エサ

 エサは生きエビがナンバーワン。入手がむずかしいときは冷凍の赤エビを使う。生きエビは、釣具店で購入したら、エアポンブの容器に入れて運ぶ。船についたら、船のイケスに入れたら永く生きるし、元気がある。生きエビのつけ方だが、しっぽを切りおとす、そのし っぽの2つ目の関節のところからハリを剌す。剌すときでも軽くして、ハリ先を出す、エピいっぱいにハリを剌したら、エビか動けな いので、生きエピの価値がない。

エピが存分に勤けるように、エサづけを工夫したい。ハリ先はみえてもかまわない。

釣れる場所

 船を止めての、いわゆる「かかり釣り」。コマセをまきなから釣るが、釣り人の腕より船頭の腕がモノをいう。船長がここと決めた ら、粘る事。

食べ方

刺身、煮付け、塩焼き等。

ヨナバルマジクの仕掛け

 

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