ウキムルー

ウキムルー

科:アジ科A
和名:ひれながかんぱち
英名:Amber Jack
ウキムルー

ウキムルー

 浅場、深場を泳ぎ回る弾丸魚ウキムルーは見た目にもきれいな魚である。そして防錘型の姿形は、弾丸の引きをみせる。行動範囲は、中層、底と広い。従ってターゲットはしぼりにくいが一般的には底で釣れることが多い。ただ、タナはさぐりながら、狙った方が確率は高い。本土ではカンパチ、人気魚。

 魚体は防錘形、見るからにパワーのありそうな魚である。体高はやや高い。背ビレは2基で第一背ビレは小さい。3本のしりビレのうち、前方の2本は3本目と離れている。吻から眠を通り第一背ビレ起部に至る1本の黒色帯が走る。赤っぽい体側の中央を一条の黄色いシマが走り、各ヒレとも黄色をおびる。そんなところから「アカハニーソージ」とも呼ばれる。水深30~300メートルと行動範囲は広い。タナは低と中層。最大全長2メートル。

 一年を通して釣れるが、4月~9月ごろがいい。小魚を捕食する。平均して、釣れるのは深場。シチューマチを釣りながら狙うことが多い。エサは釣りあげたシチューマテを一匹がけ。引きはパワーがあるのでヒットしたら手応え十分。

釣り方

 ウキムルー釣りは、特別な釣り方というものはない。平均してよく釣れているのは、深場釣り。シチューマチを釣りながら狙う。エサは釣りたてのシチューマチー匹がけ。背ビレとしっぽのところにハリを刺す(ハリは2本使用)。あるいは、船のかかり釣りで、フカセで狙うこともある。釣りたてのグルクンをエサに、泳がせ釣り。

 この場合、水深40~50メートルの場所でも釣れる。ウキムルーの引きはパワフル。電動、手動リールどちらでも。ミチイトは手でようやく引き出せるようにドラグをゆるめておく。強引な取り込みは、トラブルのもと。

道具・仕掛け

 相手は大物で、パワーのある魚。サオはトローリング用の50ボンドテストクラス。問題はリール、水深150~200メートルのところを釣ることが多いので、手動ではきつい。電動リールを使用するのが無難といえる。

 ミチイトはPE8~12号300メートル、手動リールの場合、ペン9/0くらいを使いたい。

 仕掛けは片テンビン使用と、石鯛仕掛けの二通りある。テンビンは長さ1メートルくらい。ハリスはナイロン30~60号3~5メートルと長めにとる。ハリはWバリで、管付ムロアジ26~30号。

エサ

 エサはグルクンやシテューマチの生きがけ。

釣れる場所

 ウキムルーのタナは広い。水深30~300メートル。タナは海底、中層に多い。潮通しのよい外洋がポイント。とくに深場釣りでは、40~50Kgの大物が釣れる。

食べ方

刺身、煮付け、照り焼き。

ウキムルーの仕掛け

ウキムルーの仲間

フカウキムルー

和名:ヒレナガカンパチ

フカウキムルー

フカウキムルー

 体高は高い、背びれの先が長く伸び、カマ(鎌)状になったているのか特長。  水深50メートル前後で釣れるものや、パヤオ周辺で釣れるのが、このフカウキムルーのようだ。周年釣れるが、秋、冬がいい。刺身、照り焼きにして美味。全長1.5m。


イノーウキムルー

和名/カンパチ

イノーウキムルー

イノーウキムルー

 赤っぽい体の中央付近を、一条の黄色のタテシマが二基あって、尾ピレの少し手前にアジ科特有の二本のトゲがある。水深50m~60mの場所でよく釣れるのがこの魚。フカウキムルーとちがうのは、背ぴれであとは両方とも同じ。沖縄では、両方とも単にウキムルーと呼ぶ事が多い。

 

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