アチヌイユ

アチヌイユ

科:マカジキ科
和名:クロカワカジキ
英名:indo-pacificbiuemarlin
アチヌイユ

アチヌイユ

『海の王者』あるいは『大洋の剣士』などさまざまに表現されるが、沖釣りの大物釣り師が一度は釣りあげてみたいのがこのアチヌイユ。100~400kgと、どえらい大きさ。その釣りは魚との格闘といってもいい。

 大洋を回遊、あの長く伸びた上アゴでマグロやカチュー、イカなどを突き殺し、ひと呑みにするという。上アゴは象牙のように硬く、ときにはクジラにも襲いかかるようだ。クジラと間違えて、小船さえも剣で突き通したり、転覆さ廿るといわれる。マグロよりも高水温に生息。時速100キロメートルで海の表層を泳ぎ回る。 全長2~4メートル。

 沖縄近海では、バレン〔バショウカジキ〕、チールアチ(マカジキ)、ンジャーアチ(クロカワカジキ)、シルアチ(シロカジキ)、クルミーアチ(フウライカジキ)、アンラーアチ(メカジキ)など・が多い。中でも、釣り人がよく釣りあげるのがンジャーアチ。時期は4~8月。数は少なくなるが、10月ごろまで釣れる。

釣り方

 ルアーとダイブベイト、活き餌で狙う。ルアーの場合、船速は7、8ノットで走らす。船尾からラインを出す。アチヌイユはルアーを追っかけてきて、ルアーをつついたりする。しばらくして□にくわえて疾走する。その時はラインをどんどん送り込む。そしてアチヌイユの走りが止まったら、船を全速でフックアップさせる。アチヌイユは、ティールオークしながら暴れ回る。

 ここからが正念場で、アングラー(釣り人)とキャプテン(船長)が呼吸を合わせてアチヌイユを追う。アングラーはラインをゆるめないようにリールの操作に全神経を集中させる。キャプテンも魚の泳ぐ方向を見きわめなから操船する。人と魚のまさに格闘。1時間、2時間と激釣は続く。場合によっては4時間、5時間も続くことがある。

 カチューをハナがけにした釣りは、船速は4、5ノットにおとす。カチューを弱らせないため、ゆっくりと引き、アチヌイユがカチューに、接近してきたら、カチューはおびえて動き回る。その動きは船上に伝わってくるので、アタリに備えるのである。

道具/仕掛け

 アチヌイユ釣りはトローリングとして、ゲームフイッシングの頂点をきわめる。ロッドは80~130ポンドテスト。リールはペンインターナショナル、あるいはベン12/0~14/0。ラインはナイロン60~80号、またはダクロン80ポンドテスト、それぞれ300~500メートル巻く。

 仕掛けは、ミチイトにコークスクリューサルカンに、リーダー150号を4~5メートル、ハリはマスタッド10~11号。この仕掛けはライブベイト釣り。生きたカチューをハナがけにして引っ張る。ルアー釣りでは、ハリスはワイヤー29番、あるいはナイロン150~200号を3~5メートル。ハリはマスタッドベイキング7/0~10/0。ルアーのヘッドはメキシコ貝や夜光貝などを使用する。

エサ

カチュー・ボラ・サンマ・ムロアジ

釣れる場所

 バレンは比較的、陸岸に近いところにやってくるが、他は外洋。黒潮に乗って泳ぎ回る。タナは表層。沖縄は黒潮が通っているので、 アチヌイユの魚影は濃い。ポイントは、海底がカケあがりになっている頂点がいい。そこには、エサになる小魚が多いから、ポイント は魚探で探す。

食べ方

刺身、照り焼き等。

アチヌイユの仕掛け

アチヌイユの仲間

ンジャーアチ(和名/クロカワジキ)

身は黒く背部には、かさかさとしたトゲがあるので、ンジャー(骨)と呼ぶようだ。

アンラーアチ(和名/メカジキ)

このアチヌイユも大きい。背びれが短く、腹ビレとウロコがないのか他の仲間と異なる。性質は極めて凶暴で、よく大型の魚を襲う。肉は白っぽい。

パレン(和名ノバショウカジキ)

背ぴれがバショウの葉のように大きい.これを帆を張ったように広げるので、米国でぱ「セールフィッシュ」と呼ぶ。 アチヌイユの仲間としては小さい方.最大3m

チール(和名/マカジキ〉

尾びれは大きく半月形、仲間では最も高級な魚で、釣リたて直後のものは、背部に美しい10数本の帯が、かかっている。 最大3m

シルアチ(和名/シロカジキ)

アチヌイユでは、一番大きくなり、4m以上になる。体色は、生きている時は黒色だか死んだら乳白色に変わる、胸ビレか体に直角についている。肉は赤味をおびる。

私の好きな釣魚

當眞章

 私が釣りを始めたのは、20年くらい前です。父親がポートを持っていたので、子供の頃、釣りに連れて行ってもらいました。成人してから、グルクン釣り、流し釣りをしていましたが第三吉丸の又吉強船長と出会って、カジキ釣りにのめり込むようになりました。カジキ釣りは17年くらいになります。仕事が休みの日はカジキ釣りです。船長から誘いの声がかかると。年休をとって出掛けています。よく出掛ける海域は、慶良間タイや渡名喜沖です。今まで釣り上げたカジキの最大は、13年前に慶良間タイ沖で仕留めた190キロです。1時間かけてランディングしましたか。私の人生で素晴らしい思い出としていまだに頭に、こぴりついています。私は寝ても覚めても、カジキ釣りの事が頭を離れません。

ルアーも自分で作っています。釣れないルアーは何が悪いのか。とっかえ。ひっかえ作り変えます。カジキ釣りを始めて2~3年くらいは釣れない事もあましたが、今はほとんど手ぷらで帰る事はありません。

カジキ釣りはヒットした瞬間。ラインがリールから出ていく時、心臓がドキドキ!そして喜びが全身を包みます。私は食ぺるのも好きで、釣ってきたら刺身、照り焼き等、自分で料理します。カジキ釣りは、これからも続けます。目標は100キロクラスを1日で6本釣り上げる事です。

私のカジキ釣りは又吉強鉛甚の指導によるものです。カジキ釣りにかけてはピカ1の船長です。技術的|こも素晴らしいものがあります。ただ、細かい技術的な事を聞くとそれは海が教えるよ。とサラリと言ってのける面白さがあります。私が思う事は、カジキ釣り は潮の動き、ポイント、ルアーの3つが大切です。

 

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