南・北大東島

南・北大東島

 南北両大東島は那覇の東南390キロメートルの洋上にある。

 昔は鳥も通わぬ孤島だったが、今は毎日飛行機が運航していて、交通は便利になった。ただ距離が遠いこともあって釣り人には遠い感じであるか、本土からの釣り人には注目のエリア。

 沖釣りは大物天国で沖縄のチンパニー釣りは、両大東島の海からスタートした。

南・北大東島

 両村南北大東のメーン魚は、やはりチンパニーで、20~30キロクラスか初心者にも釣れる。ポイントは日によって変わる。南大東は亀地港や北西側沖。

 北大東は南西と北の沖。いずれも水深は800~1,000メートル。

 チンパニーのタナは80~200メートル。コマセ袋にムロアジのミンチをつめて仕掛けをおろす。コマセが海中で敵りはじめると。チンバニーが集まってくる。ハリがかりすると、一気に海底につっ走る、剛竿は海面に引きずり込まれそうになる。釣り人はサオを支えるのかやっと。100メートルくらい走ると止まる。それからが勝負で、引きつ引かれつ釣り人とチンパニーの激闘がはじまる。大物は30分~1時間かけて浮上させる。最後は船長がギャフ(手かぎ)を打ち込んで船上ヘあげる。

 一人で2~3匹釣りあげるが体はヘトヘト。とにかく豪快な釣りというのかチンパニー釣りである。また、両大東ともサーラ、マンビカー、ガーラも多い。

 漁船は午前中、島の周辺で曳き釣りをするが、午前中でサーラを4、5匹釣りあげて引きあげる。たくさん釣っても烏内で販売できないのである。釣り方は引き釣り。早朝に出航する。

 船をゆっくりと走らせながら、ルアーを引く。島の周辺を、陸岸に沿って走る。すると、マンビカーやサーラがヒットする。共に10キロ未満クラスが多いが、マンビカーは取り込んだら、船上で人あばれ。船長はコン棒で頭めがけて一撃を加える。即死状態にする。釣りあげた魚は、島の魚市場に運び込んで解体、島内で消費される。

 さて、底物だか、手つかずのポイントが多い、漁師はチンパニー釣りに専念。底物は余り釣らない。チンパニーより、小魚の値段か高いという皮肉な現象がおきる。両大東は。局の周りは底物のポイント、透明度がいいのでメガネでのぞきながら釣りか出来る。大物のサーラやトカキン、ウキムルーがゆうゆうと泳ぐのも見える。

 水深30~50メートルダナで仕掛けをおろすと、3、4キロのナガジューミーバイ、ガーラ、ミーバイ、カタカシ、クサバーがよく釣れる。

 グルクンはほとんど釣れない。そのかわりムロアジがサピキ仕掛けでよく釣れる。チンパニーの工サとコマセもムロアジ。

 南北両大東の海は、ベテラン、ビギナーを同わず、釣りのだいご味を満足させる。

 

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