沖縄の釣りを振り返って②

沖縄の沖釣りは、流し釣り、かかり釣り、パヤオ、トローリング、深場釣り、GTフィッシングと裾野を広げた。それは対象となる魚種が多かったからである。

大会後の丸坊主会との交流

優勝旗を手にして祝勝会、那覇釣友会

優勝旗を手にして祝勝会、那覇釣友会

グルクン釣りは当初、沖縄県漁業調整規則でオキアミは使用禁止になっていた。本土の都道府県で「すべて使用禁止にされているから」というのが規則の理由であった。海上で保安庁の巡視船が釣船に接近して釣り人にオキアミの禁止を注意するというケースもあった。私は長い間県の漁業調整委員会の委員を務めていたのでそのつどオキアミの使用解禁を言い続けていた。

県魚のグルクン

本土の海と沖縄の海は形態が違う。本土は内湾海域が多いので、オキアミは沈殿し海を汚染することもあるが、沖縄は違う。沖縄の海は外洋で潮の流れも速いし、オキアミが沈殿することは少ないのである。私はその事を委員会でたえず訴えてきた。「規制するなら科学的に調査して、その成否を決めるべきだ」と強く訴えた。そのかいもあってオキアミの使用解禁となった。グルクン釣りが今のように盛んになったのはオキアミの出現によってであると言っても過言ではない。今のようにビギナーや女性、子供が楽しむ事になったのである。深場釣りは、電動リールの出現によってアマチュアでも気軽に楽しむことができる。電動リールが出現し始め  のころ、メーカーの代表が私に電動リールをプレゼントしてくれたので、糸満市の喜屋武沖で深場釣りを試してみた。フカヤーマジクやフカヤービタローがわんさと釣れた。電動リールによって沖縄の沖釣りの歴史は1ページ開かれた感じがした。ただ心ある釣り人はグルクン釣りの多獲主義に眉をひそめている。海の資源は限りがあるので、グルクンを無制限に釣り上げてはいつかは減少する。多獲主義を排する所以である。今後私たちは沖縄の美しい海の保全、魚種の育成に努める努力が必要である。

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